今週の中学生の作文は「座右の銘を作る」です。
座右の銘とは、好きな言葉。
自分が生きていく上で、基本にしている言葉のことです。
座右の銘があると、人生の岐路に立ったときに道しるべになります。
無意識のうちに行動する力になり、挫折しても立ち直る力になります。
みんな、それぞれ前向きで心強い言葉を選びました。
その言葉に支えられて行動したエピソードや、これからの夢も書いてくれて、
読んでいる私も、前向きな気持ちをもらいました。
授業の中でこんな言葉が出ました。
「チャンスの神様には前髪しかない」。
前髪しかない?
じゃあ後ろは?
ハゲ?とみんなクスクス笑い。
でも、笑ってばかりもいられません。
この言葉、実は深いのです。
チャンスは、来たときにしかつかめない。
一度逃したら、もう戻ってこない。
由来は、古代ギリシャの詩人ポセイディッポスの詩に登場する
カイロスという神様、時と好機の神なのだそう。
長い前髪は、前からならつかまえやすい。
でも、後頭部はつるつる。
通り過ぎたら、もうつかめないのです。
実際にカイロスの画像を見ると、本当に後ろがつるつる(笑)。
「チャンスは今しかない」と、姿そのもので教えてくれます。
チャンスはいつやってくるかわかりません。
だからこそ、心構えが大事です。
心構えって、なんでしょう。
日ごろから自分の思いや考えを整理して、
チャンスが来たときにすぐ動ける自分でいること。
作文は、その大きな助けになります。
頭の中のぼんやりしたものが、文字にすると形になる。
自分が大事にしていることが、見えてきます。
今回の作文で、みんなの軸も少しはっきりしたはず。
これからも書きながら頭を整理して、
次のチャンスをしっかりつかめる自分になっていきましょう!
